
【集客自動化の秘策】八百屋さんがGoogleビジネスプロフィールとMAツールで売上を伸ばす方法
「近くの八百屋」を検索する人は、今すぐにでも野菜を買いたい人です。でも、一度お店に来てくれたお客さんに、また来てもらうにはどうしたらいいのでしょうか?そのままでもまた来てくれるかもしれませんし、なにかする必要はないのでしょうか。
限られた時間と人手で、新規のお客さんを集め、常連さんを増やし、売上を安定させるのは簡単ではありませんよね。
実は、Googleビジネスプロフィール(GBP)とGoHighLevelのようなマーケティングオートメーション(MA)ツールを組み合わせることで、この一連の流れを自動化し、効率的に売上を伸ばすことができます。
今回は、地域密着型の小売店、特に八百屋さんのためのデジタル集客・リピート戦略をわかりやすくご紹介します。
1. 戦略の全体像:GBPとMAツールによる顧客フローの自動化
私たちが目指すのは、「新規集客 → 顧客化 → リピート・ファン化」という顧客獲得・育成プロセスを、デジタルツールを使って仕組み化することです。
GBPは「新規集客の入口」:ローカル検索を通じて、お店の存在をまだ知らない潜在顧客に発見してもらう役割を担います。
MAツールは「顧客を常連に育てる装置」:一度来店してくれたお客さんの情報をリスト化し、自動でコミュニケーションを取ることで、リピートやファン化を促します。
この2つを連携させることで、人手が足りないお店でも、無理なく持続的な売上成長を実現できるのです。
2. ステップ1:Googleビジネスプロフィール(GBP)で新規集客を増やす
GBPは、近所の人がお店を探すときに最もよく使われるツールです。ここに力を入れることは、大々的な広告を出すよりもずっと効果的かもしれません。
活用戦術1:今日の「旬」をタイムリーに発信する
GoogleビジネスプロフィールがSNSのように投稿することができることはご存じでしょうか。「朝採れトマト、入荷しました!」「今が旬!甘くておいしい新玉ねぎです」といった、今日のイチオシを写真付きで毎日投稿しましょう。
投稿を習慣化することで、「今日のおすすめは何だろう?」とチェックするお客さんが増え、来店するきっかけが生まれます。
活用戦術2:レビューに返信してお客さんとの距離を縮める
検索に上がるようになり、それを見て訪れる人が増えると、レビューを書いてくれる方が現れます。寄せられたレビューには丁寧に返信し、お客さんとのつながりを大切にする姿勢を見せましょう。
そうすることで、お客さんは「お店の人が自分のレビューを読んでくれた!」「あ、このお店はみんなの反応を楽しみにしてくれてるんだ」と感じられて、お店とあなたへ親近感を感じたり、応援したくなったりするでしょう。
3. ステップ2:MAツールで顧客リスト化と関係構築
来店してくれたお客さんを「ただのお客さん」で終わらせず、長期的な関係を築くためには、顧客リストが欠かせません。
顧客リスト化の仕組みを整える
レジの横やレシートに「LINE/メールマガジン登録で、旬の情報やクーポンをプレゼント!」というQRコードを設置しましょう。
お客さんがこのQRコードを読み取って登録すると、MAツールに情報が自動で保存されます。手作業でのリスト管理は一切不要です。
顧客を分類する「セグメンテーション」
集めた顧客データに「まとめ買い」「飲食店」「健康志向」といったタグをつけ、お客さんの好みやタイプを分類(セグメンテーション)します。
これによって、後から「飲食店向けに業務用野菜の案内を送る」「健康志向のお客さんにオーガニック野菜の情報を提供する」といった、一人ひとりに合わせたメッセージを送ることが可能になります。
4. ステップ3:自動化ワークフローでリピート・ファン化を促進
MAツールの最大の強みは、一度設定すれば、お客さんへのアプローチを完全に自動で実行できることです。
新規登録客を常連さんにする自動配信シナリオ
新規登録フロー:登録直後に「ウェルカムクーポン」を配信し、翌週には「今週の旬野菜セット」を案内するなど、お店への興味を継続させます。
定期配信フロー:「毎週火曜日に入荷リストを配信」「金曜日に週末限定セールを案内」といったように、定期的に来店を促すメッセージを送ります。
再来店促進フロー:最終来店日から30日以上経ったお客さんには、「またのご来店をお待ちしています」というリマインドメッセージを送るなどし、お店を思い出してもらうきっかけを作ります。
八百屋さんならではの高度な施策
「旬の野菜おまかせセット」の定期購入:MAツールの予約フォームと決済システムを連携させ、毎週決まった野菜をお届けするサービスを提供すれば、天候に左右されない安定した売上を確保できます。
デジタルスタンプカード:来店回数に応じて特典を付与するデジタルスタンプカード機能を導入し、常連さんを大切にすることで、お店のファン化をさらに促進できます。
結論:小規模店舗でも実現できる最強の成長フレームワーク
この戦略は、限られたリソースしかない個人経営のお店にとって、非常に効果的です。
高額な広告費をかけなくても、GBPで新規のお客さんに出会い、MAツールで関係を深めていくことで、着実に常連さんを増やし、お店のファンを育てることが可能になります。
八百屋さんにとっての最大の武器である「鮮度」や「旬」を、GBPとMAツールを使ってタイムリーに発信することで、「今日の野菜」を求めてお客さんが集まる仕組みを作ることができるのです。
「今日の入荷情報をGBPで見せる」→「登録したお客さんに自動で旬の情報や特典を配信」→「リピートや定期購入につなげる」
この流れを構築すれば、あなたの八百屋さんは、地域になくてはならないお店として、長く愛される存在になっていくでしょう。
上記の条件以外でも生鮮食品は時期や条件がさまざまです。疑問点や、自分のお店ではどのように活用できるのかが分からなかったらぜひお問合せ下さい。
※クーポンやディスカウントを見返りとしてGoogleビジネスプロフィールへのレビューを依頼することはGoogleの規約に違反しますのでご注意ください。