製造業とGoHighLevel

中小製造業のためのMA入門:たった1つの課題解決から始めるGoHighLevel活用術

September 19, 20258 min read

「展示会でたくさん名刺を集めたのに、その後どうすればいいか分からない」 「問い合わせは来るけれど、そこから商談に繋がらない」 「営業人員が足りなくて、フォローしきれていない顧客がいる」

こんなお悩み、抱えていませんか?もしひとつでも心当たりがあるなら、それはマーケティングオートメーション(MA)を始める絶好のチャンスです。

「MA」と聞くと、なんだか難しそう、大規模なシステムが必要そう…と感じるかもしれません。ですが、中小製造業がMAを成功させる秘訣は、大がかりに始めないことにあります。

今回は、誰でもすぐに始められるMAの第一歩と、そのために最適なツール「GoHighLevel(GHL:ゴーハイレベル)」の活用方法について、具体的なステップでご紹介します。

なぜ今、中小製造業にMAが必要なのか?

多くの製造業では、優秀な技術力や製品があるにもかかわらず、営業活動が属人的になりがちです。展示会で大量に集めた名刺や、Webサイトからの問い合わせも、個々の営業担当者のスキルや時間に依存してしまい、せっかくのリード(見込み顧客)が放置されてしまうケースは少なくありません。

MAは、これらの見込み顧客を効率的にフォローし、商談に繋げるための仕組みです。MAを導入することで、以下のような課題を解決できます。

  • 展示会で集めた名刺の取りこぼしを防ぐ:名刺情報をシステムに入れれば、自動でフォローメールを送ってくれます。

  • 営業担当者の負担を減らす:見込み顧客の興味度合いを自動で可視化し、本当に「アツい(興味を持っている)」顧客だけに営業を集中させることができます。

  • 問い合わせからの商談化率を高める:顧客の興味に合わせた情報を提供することで、商談へスムーズに移行できます。

最初の一歩は「たった1つの課題」に絞ること

MA導入で最も失敗しやすいのが、「MAの機能をすべて使おうとする」ことです。いきなり複雑なシナリオを組んだり、全社的な業務フローを変えようとしたりすると、現場が混乱し、結局うまくいきません。

成功への第一歩は、まず**「解決したい課題を1つだけ」決める**ことです。たとえば、「展示会後のリードフォロー」です。「展示会で得た名刺を営業がなかなかフォローしきれない…」という課題を抱えている企業は多いのではないでしょうか。この課題を解決するシンプルな仕組みをまず作ってみましょう。

GoHighLevel(GHL)で始めるMAの簡単なステップ

GoHighLevel(GHL)は、製造業のMAに最適なツールです。MA機能だけでなく、営業に必要な顧客管理(CRM)や、Webサイト作成機能までが一つにまとまっています。先ほど決めた「展示会後のリードフォロー」という課題を、GHLで解決する簡単なステップをご紹介します。

ステップ1:顧客データを整理する

まずは、展示会で集めた名刺をデータ化しましょう。ExcelやCSVファイルに、以下の項目を最低限入力してください。

  • 会社名

  • 担当者名

  • 業種

  • 連絡先(メールアドレス、電話番号)

  • 名刺交換日

このデータをGHLにインポートすれば、顧客情報の管理が始められます。

ステップ2:営業の流れをシンプルに可視化する

自社の営業プロセスを「パイプライン」としてGHLに設定します。

  例:展示会名刺 → 技術資料送付済み → 興味あり → 営業担当へ

このように可視化することで、「今、どの顧客がどの段階にいるのか」が一目で分かります。

 

ステップ3:シンプルな自動化シナリオを作る

いよいよMAの自動化部分です。最初のシナリオは「ステップメール」だけで十分です。

  1. GHLに展示会名刺リストをインポート

  2. インポート後、自動で1通目の挨拶メールを送信

  3. 3日後に2通目の技術資料ダウンロードを促すメールを送信

  4. さらに3日後に3通目の導入事例を紹介するメールを送信

このシンプルな設定だけで、展示会後のフォロー漏れを劇的に減らすことができます。

ステップ4:営業にパスするルールを決める

「どの段階で営業担当者に引き継ぐか」というルールを明確にすることが重要です。たとえば、「ステップメール内のリンクを3回以上クリックした顧客」を「アツい顧客」と定義し、自動で営業担当者に通知が届くように設定します。

こうすることで、営業担当者は興味を持った顧客にだけ電話や訪問ができるようになり、効率が格段に上がります。

小さな成功体験が大きな成果に繋がる

ご紹介したように、MAは最初からすべてを自動化する必要はありません。まずは「展示会後のリードフォロー」という一つの課題に絞り、GHLを使って小さな自動化を始めてみてください。「メールの開封率が上がった」「営業に引き渡すリードの質が向上した」といった小さな成功体験を積み重ねていくことで、MAの活用範囲を徐々に広げられます。

GoHighLevelは、そのためのシンプルでパワフルなツールです。まずは身近な課題から、MAに取り組んでみませんか?

もし、この記事を読んで「やってみたいけれど、何から手をつけていいか分からない…」と感じた方は、お気軽にご相談ください。 貴社の状況に合わせて、最適なMAの始め方をご提案いたします。

株式会社コルプ代表取締役。写真・映像などのPRコンテンツの製作と品質保証を中心とした業務改善で中小企業を支援。YouTubeチャンネル運用支援ではチャンネル登録者数12人のチャンネルを撮影・編集も含めた支援により登録者数1000人を達成し、現在では顧客が自立してチャンネルを運用している。業務改善支援では中小企業の30代中堅社員の業務管理方法の改善指導をした上、業務標準化を進めるなど管理面に関する支援を行っている。日本国内でいち早くGoHighLevelを導入した企業とパートナーシップを組み、GoHighLevelの使い方を紹介、ユーザーの支援を行っている。

Takahiro Yoshida

株式会社コルプ代表取締役。写真・映像などのPRコンテンツの製作と品質保証を中心とした業務改善で中小企業を支援。YouTubeチャンネル運用支援ではチャンネル登録者数12人のチャンネルを撮影・編集も含めた支援により登録者数1000人を達成し、現在では顧客が自立してチャンネルを運用している。業務改善支援では中小企業の30代中堅社員の業務管理方法の改善指導をした上、業務標準化を進めるなど管理面に関する支援を行っている。日本国内でいち早くGoHighLevelを導入した企業とパートナーシップを組み、GoHighLevelの使い方を紹介、ユーザーの支援を行っている。

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