GoHighLevelを使い少人数で対応するB2Bスタートアップ

たった1人でも回せる!B2Bスタートアップのマーケティング戦略とGoHighLevel活用法

September 28, 202511 min read

B2Bビジネスを立ち上げる際、限られたリソースの中で「いかに効率よく、確実に成果を出すか」はあらゆるスタートアップの課題です。特にマーケティング担当者がたった1人、もしくは他の業務と兼務しているような状況では、日々の業務に追われ、戦略的なアプローチがおろそかになりがちです。

今回は、そんなB2Bスタートアップが陥りがちな課題を解決するマーケティング戦略と、それを強力に支援するツール「GoHighLevel(GHL:ゴーハイレベル)」の活用法について解説します。

なぜB2Bスタートアップは「確実に顧客と接点をつくる」ことに注力すべきなのか

B2Bビジネスの立ち上げ期は、何よりもまず「確実に見込み客と接点をもち、商談に繋げる」ことが最優先です。知名度が低いうちは、広告などの大規模な施策で一気にリードを獲得するのは非効率的で、費用対効果が見合わないケースがほとんどです。だからこそ、以下のような直接的なアプローチが重要になってきます。

  • 展示会や業界イベント:一度に多くの潜在顧客と名刺交換ができる効率的なチャネルです。特にB2Bの顧客は自社と同じ業界や近いビジネスモデルの企業の成果を探しています。顧客獲得を目指したい業界ごとに出展するのも重要なポイントです。

  • アウトバウンド営業:ターゲット企業を絞り込み、メールや電話で直接アプローチします。売り込みではなく、有益な情報を提供する「情報提供型」が成功の鍵です。

  • 既存ネットワークの活用:前職のつながりや知人からの紹介は、立ち上げ初期の貴重な顧客獲得源となります。


B2Bスタートアップのマーケティング戦略フレームワーク

これらの活動を単発で終わらせないために、体系的なマーケティングの仕組みを構築することが不可欠です。B2Bスタートアップのマーケティングは、以下の5つの段階で捉えると、やるべきことが明確になります。

  1. 基盤づくり:自社の「名刺」となるウェブサイトや、信頼性を示す導入事例を用意します。

  2. 直接的なリード獲得活動:展示会やアウトバウンド営業で、見込み客との接点をつくります。

  3. デジタルマーケティング(育成):獲得したリードに対して、メールなどで継続的に情報を提供し、関心を高めます。

  4. セールスとの接続:マーケティングで「温まった」見込み客を、スムーズに営業担当者へと引き渡す仕組みをつくります。

  5. 継続的改善:KPIを設定し、どの施策が効果的だったのかを数値で評価します。


GoHighLevel(GHL)がB2Bスタートアップの「武器」となる理由

これらの戦略を、少ないリソースで実行するのは非常に困難です。そこで活用したいのが、マーケティング活動の各フェーズを自動化・効率化してくれる統合プラットフォーム「GoHighLevel(GHL:ゴーハイレベル)」です。

GHLは、従来ではありがちな高価なCRMやMAツールを複数組み合わせなくても、以下のような機能をワンストップで提供します。

1. 展示会フォローアップの自動化

展示会で獲得した名刺を、手動で入力する作業は非常に手間がかかります。であれば、展示会当日からGHLを活用してしまいましょう。

GHLで作ったフォームをQRコードにしておきます。それを展示会当日のブースに大きくパネルに印刷して掲示しましょう。ブースを訪問してくださったお客様にスマートフォンでそのQRコードを読んでもらってフォームに直接入力してもらうことで、リード情報を即座にシステムに登録できます。

さらに、入力と同時に「展示会来場者」といったタグを自動で付与し、お礼メールを即座に送信するといった自動化も可能です。せっかくですからお客様のメリットにもなるようにホワイトペーパーなど資料ダウンロードなどのリンクをメールに含めるのも手です。

説明を聞いてくださったり関心が高いお客様にはZoomミーティングの予約フォームをQRコードでお渡ししてもいいかもしれませんね。そうしたらQRコード読み取りから商談希望者とZoomミーティングが設定されるまで、あなたは何もすることはありません。

2. リードナーチャリングの仕組み化

展示会で名刺交換した見込み客全員に、個別のメールを送るのは現実的ではありません。そこでGHLのワークフロー機能を使ってメールシーケンスを作ってしまいましょう。それを使えば、「挨拶と資料送付 → 3日後に事例紹介 → 1週間後に無料相談案内」といったシナリオを事前に設定し、自動で段階的なメール配信ができます。これにより、見込み客の関心を段階的に高め、商談化へと導きます。

3. 商談予約の簡略化

GHLの商談予約機能は、営業担当者のカレンダーと連携しています。メールで送られた予約リンクから、見込み客が都合の良い時間を選ぶだけで、Zoomなどのオンライン会議URLが自動で発行されます。これにより、日程調整の手間が省け、商談設定までの時間を大幅に短縮できます。

4. CRM機能とアラート

GHLは、獲得したリード情報を一元管理する簡易的なCRM機能も備えています。さらに、「メールを3回開封した」「特定の資料をダウンロードした」といった、関心度が高い行動を取った見込み客が発生した瞬間に、営業担当者にSlackなどで自動通知する設定も可能です。これにより、営業は最もホットな見込み客に集中してアプローチできるため、機会損失を最小限に抑えられます。


GHL導入シナリオ:展示会から商談化までの一気通貫プロセス

実際にGHLがどのように機能するのか、具体的なシナリオを見てみましょう。

  1. リード獲得:展示会でQRコードを読み取ってもらい、GHLのフォームに情報を入力してもらいます。

  2. 自動フォロー:情報入力と同時に「お礼メール」が自動送信され、「展示会来場者」タグが付与されます。

  3. ナーチャリング:事前に設定したメールシーケンスに従い、数日おきに導入事例や製品紹介のメールが自動で送られます。

  4. 商談化:メール内のリンクをクリックするなど、関心を示した見込み客をGHLが自動で特定し、個別相談の予約リンク付きのメールを送ります。

  5. 予約成立:見込み客がカレンダーから日時を選択すると、自動でZoomのURLが発行され、営業担当者に通知が届きます。

このように、GHLを導入することで、「展示会の名刺獲得から案件化まで」のプロセスをすべて自動化・仕組み化することが可能になります。これにより、マーケティング担当者は、手作業に時間を取られることなく、より戦略的な活動に集中できるようになるのです。

まとめ:リソース不足を「仕組み」で乗り越える

B2Bスタートアップの成功は、いかに少ないリソースで効率よく、体系的なマーケティング・セールス活動を展開できるかにかかっています。

もし、あなたが「営業活動が属人化している」「展示会のフォローが追いつかない」「リードは獲得できているが、商談に繋がらない」といった課題を抱えているのであれば、ぜひ一度GoHighLevelの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

B2Bビジネスのマーケティング戦略について、ご相談や具体的な導入方法を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

株式会社コルプ代表取締役。写真・映像などのPRコンテンツの製作と品質保証を中心とした業務改善で中小企業を支援。YouTubeチャンネル運用支援ではチャンネル登録者数12人のチャンネルを撮影・編集も含めた支援により登録者数1000人を達成し、現在では顧客が自立してチャンネルを運用している。業務改善支援では中小企業の30代中堅社員の業務管理方法の改善指導をした上、業務標準化を進めるなど管理面に関する支援を行っている。日本国内でいち早くGoHighLevelを導入した企業とパートナーシップを組み、GoHighLevelの使い方を紹介、ユーザーの支援を行っている。

Takahiro Yoshida

株式会社コルプ代表取締役。写真・映像などのPRコンテンツの製作と品質保証を中心とした業務改善で中小企業を支援。YouTubeチャンネル運用支援ではチャンネル登録者数12人のチャンネルを撮影・編集も含めた支援により登録者数1000人を達成し、現在では顧客が自立してチャンネルを運用している。業務改善支援では中小企業の30代中堅社員の業務管理方法の改善指導をした上、業務標準化を進めるなど管理面に関する支援を行っている。日本国内でいち早くGoHighLevelを導入した企業とパートナーシップを組み、GoHighLevelの使い方を紹介、ユーザーの支援を行っている。

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